地理学習で地元紙活用 県立佐原高校(香取市)【NIE報告 県内実践校の取り組み】

 実践の2年目。千葉県立佐原高校では引き続き、地理の授業で冒頭の5分間を使ってNIEタイムを実施している。新聞を読む習慣も定着しつつある。

 今年は、地理の調べ学習で地元紙を活用した。高校の地理Bでは、市町村規模の地域調査が設定されている。授業では居住市町村ごとの班に分かれ、さまざまな資料を読んだり調べたりしながら、800字程度のレポートを作成した。

 自治体の発行した冊子や地図・写真、企業や大学などがまとめた調査結果や報告書などに加えて、千葉日報と茨城新聞を利用(佐原高校の30%は茨城県民です)。特に、1面や社会面、県内各地域のページを読ませた。

 生徒たちは、地元の話題や事情に親しみを持ちながら、産業や生活・文化などの地理的事象にも、注目するようになった。地元紙の紙面内容は、地域の地理的特色を学習する際には、とても貴重で有効な情報源である。