千葉県立東総工業高校は、本年度からＮＩＥ実践指定を受け、「工業高校におけるＮＩＥの活用」を主題として、建設科の１年生、２年生を対象に授業で新聞を活用している。

　ＮＩＥの導入として「読んで幸せになった」「気づきや発見をもたらしてくれた」などの記事やコメントから「ＨＡＰＰＹＮＥＷＳ」を作成するとともに、工業教育とＮＩＥの関わりとして、工業分野の記事から「新聞スクラップ」を行い「新聞切り抜き作品」の作成を実践した。プレゼンテーションの中では、生徒は先進的工業技術・環境問題・インフラ整備・持続可能な社会など幅広い視点から新聞を活用し、情報収集やコミュニケーション能力を育む良い機会となった。

　建設科では、「企業実践講習会」を学年で年次進行している。企業技術者の指導により施工現場における専門的実践的技能・技術の習得と、建設業の理解を深め、生徒の職業観・勤労観、主体的な職業選択能力の育成を図ることを目的とし、新聞各社の取材協力を得ながら、生徒が体験した内容が紙面を飾ることで地域に向けた情報発信力となっている。

　今後も工業教育とＮＩＥ活用により、将来の工業技術者として社会に主体的に関わる人材と地域を支える人材の育成を図っていきたい。