千葉県立佐原高等学校

所在地
香取市佐原イ2685
交通
JR成田線佐原駅下車、徒歩20分。
ホームページ
http://cms2.chiba-c.ed.jp/sawara-h/

質実剛健、116年の伝統校

 佐原高等学校は千葉県北部の茨城県と接する地域にあり、1900年(明治33年)に千葉縣佐原中學校として開校しました。千葉県の公立中学としては千葉中學、佐倉中學に次ぐ3校目の開校で、116年を超える歴史をもつ地域の伝統校です。

 校風は「質実剛健・文武両道」。学習面以外でも生徒は積極的に学校生活に取り組み、部活動の加入率も92%と高く、今年度は陸上競技部・弓道部・カヌー同好会・文学部・美術部が全国大会出場を果たしています。

 星のような形の校章は、5個の鏃(やじり)を組み合わせたもので、剛健尚武の校風を表したものです。柔道・剣道場など体育施設も充実、校舎屋上には望遠鏡の入った天文ドームが据えられています。

 生徒の通学区域は、東は銚子、西は佐倉まで広範囲にわたり、成田地区、茨城県からも多くの生徒が通っています。全日制・定時制が併置されており、1学年は理数科1学級、普通科7学級、定時制1学級となっています。

 生徒はJR佐原駅から江戸情緒あふれた街並みを見ながら通学します。春と秋の佐原の大祭では多くの山車が市内を巡り、伝統や歴史を肌で感じます。

 風薫る5月、学校から香取神宮方面に「10マイルハイク」と名付けられたハイキングが行われます。級友とともに歩き、昼食をともにし、語らいあう恒例の行事です。

 文化祭「星輝祭」は文化系部活動、同好会、クラスでの企画など多彩な催しが目白押しです。PTAによるバザーも行われた今年の「星輝祭」には2200人以上の来校者があり、ダンス部の発表や3年生が中心になった劇、ミュージカルが人気を集めました。

「さわらぼ」拠点に街づくり

 生徒は東京大学院生とともに、佐原の街づくりに取り組んでいます。「佐原高校まちづくりプロジェクト(SMP)」が結成され、住民への聞き取り調査などを行っています。

 平成25年暮れ、東京大学大学院都市デザイン研究室佐原プロジェクトから通学路に関するヒアリング調査の依頼があり、当時の生徒会役員を中心に数名の生徒が参加したのがきっかけ。その後、集まった生徒たちが佐原の町に対する愛着や興味を予想以上に持っていることが分かり、大学院生と共に町づくりに取り組もうという機運が盛り上がりました。

 拠点はリフォームされた空き家。香取市が無償で提供してくれ、「さわら+ラボラトリー」から「さわらぼ」と名付けました。

 「さわらぼ」での活動として、夏の大祭や秋の大祭では商家町佐原の古い町並みの紹介や自作のカルタ遊びを行っています。古民家の「さわらぼ」を会場にした生徒たちの活動も企画されています。吹奏楽部によるアンサンブルのミニコンサートの開催、さらに合唱や演劇公演も行われ、観客から大きな拍手が寄せられました。

生徒同士、互いに切磋琢磨 生徒会長・香取慶則

 佐原高校では「文武両道」「質実剛健」という校風のごとく真面目で何事にもひたむきな生徒が大勢集い、学習・部活動・行事などにおいて日々お互いに切磋琢磨しながら学校生活を送っています。

 6月に行われる星輝祭では、毎年、個性豊かな企画が多く、地域を中心としたたくさんの皆様とともに学校全体が大いに盛り上がっています。

 また、進学指導重点校にも指定されており、インターンシップや特別授業、講演会などを通して、自分の進路について深く考えることができます。

 志が高い環境で刺激され生活する3年間は人生において有意義かつ、かけがえのない思い出となるでしょう。

校長の声

安藤清校長 創立以来の校是の通り、真摯に学習に向かい、部活動や学校行事に主体的に取り組む雰囲気が校内に満ちています。生徒の出身地は、地元の香取郡市を中心に、銚子市から佐倉市まで広がっています。また隣接県協定により茨城県の生徒が約3割在籍しており、利根川下流域の県境を越えた拠点校としての役割を担っています。人をつくる学校は人によって創られるとの言葉どおり、何にでも一所懸命に取り組む生徒、親身に熱心に教育に当たる教職員、そして常にご支援をいただく多数の同窓生や地域の方々が、一体となって佐原高校があります。