成田市立久住中学校

所在地
成田市久住中央2-1
交通
JR成田線久住駅下車、徒歩6分。JR久住駅から水掛または大室・小泉行バス で久住中学校前停留所下車、徒歩1分。
ホームページ
http://www.city.narita.chiba.jp/edu/jhs-kuzumi/

小規模校ならではの団結力

 成田市立久住中学校は昭和22年に、当時の久住村幡谷に久住村立久住中学校として開校し、昭和29年に町村合併で成田市立久住中学校と改称しました。その後、2回の移転を経て平成19年、現在の新校舎に移転しました。平成21年には地番変更で所在地が久住中央に変わり、今年で創立70周年を迎えました。

 学区は成田市の中央部で、西部に水田地帯、東部に畑作地帯が広がっています。学区が広いためバスで通学している生徒もいます。

 昭和39年には329人の生徒がいましたが、今は81人の生徒が5学級に分かれて授業を行っている学校です。小規模校ですが、生徒の団結力は強く、体育祭や文化祭などの学校行事で生徒たちは、一人一つの役割または二つ以上の役割を引き受けて活躍し輝いています。

 そんな久住中学校ですが、学区がある久住中央地区の宅地開発が進んでいて、今後、生徒数の増加が見込まれています。

 小規模校ならではのメリットを生かし、「クラスみんなが安心して学べる学校」「進んで明るいあいさつが交わされる学校」「力を合わせ感動を生み出せる学校」が目標です。

 平成23年には学区の小学校統合が行われ、1小1中学校になりました。地域のボランティアの協力を得て行われる合同避難訓練や久住中3年生による小学校での音楽指導、全児童生徒による小中交流音楽発表会など、小中連携事業が積極的に行われています。これらの小中連携事業は中学に入学後、小学校生活との隔たりに悩む「中一ギャップ」の解消にも役立っています。

息合わせて佐原囃子演奏

 生徒は香取市に伝わる佐原囃子の習得に努めてきました。今では篠笛、締め太鼓、すり鉦(かね)、長胴太鼓、鼓で息が合ったお囃子を演奏します。2年生は3年生から指導を受けますが、最初のうちは音が出なくて苦戦していた生徒も、熱心な練習の結果、威勢の良い篠笛の音が出せるようになりました。

 レパートリーも増え、発表会では道中囃子や八木節くずしなどの伝承曲のほか、ルンバも披露します。

 体育祭と並んでの大きなイベントが文化祭「久住フェスタ」です。生徒会本部役員と実行委員が企画運営し、1学期からこの日のために準備を進めます。

 今年は今月15日、「心を動かす力、感動を僕らの音色にのせて♪」のスローガンのもとに開催されました。体育館では「タイの食文化」「外国の映画」「けしゴムの歴史」「幕末志士~幕府を倒した英雄たち~」など、この日のために研究してきた様々なテーマの発表が行われました。

 合唱も生徒が心を一つにするイベントです。各学年が歌声を披露した後、全校生徒が「ヒカリ」を声をそろえて歌いました。

素敵なあいさつ目指して 生徒会長・石毛美海

 私たちの久住中学校は、成田市の中でも小規模な学校で、ほとんどの生徒が小学校からの同級生です。学校行事では生徒数が少ないので一人ひとりに活躍の場があります。

 全ての生徒が主役になる「久住フェスタ(文化祭)」では各学年の合唱、ダンス発表、各教科で作りあげた作品の発表や展示等が行われ、多くの家族や地域の方々に日頃の学習の成果を見ていただきました。

 久住中学校生徒会には、「自立」「積極性」「あいさつ」という3本の柱があります。特に「あいさつ」は、生徒会だけではなく委員会からも呼びかけを行っています。普段から地域の方々や先生方にあいさつをする生徒も増えてきました。

 今、久住中学校では先輩、後輩の関係なく元気よくすてきなあいさつができることが目標です。

校長の声

平川千秋校長 見渡すと目にまぶしい緑。ゆったりと飛ぶ飛行機。本校は四季のうつろいを五感で感じられる、成田空港に程近い久住中央に位置しています。

 学区内に1つの久住小学校からの入学者がほとんどで、保護者や地域の方々の支援も厚く、合同避難訓練や音楽交流会等、小中連携が進められています。

 明るいモダンな校舎の中では、毎日さわやかなあいさつが交わされ、一人一人が将来の夢に向かい学習や諸活動に励んでいます。

 どんなことにも本気で取り組む久住中生は、地域に誇りを持ち、学問を修め、社会に貢献できる人をめざし、少人数ながらも味のある学校づくりに奮闘しています。