所在地 | |
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佐倉市鍋山町18 | |
交通 | |
京成佐倉駅から徒歩約10分、JR佐倉駅からバス及び徒歩約20分。 | ホームページ |
http://www.chiba-c.ed.jp/sakura-h/ |
佐倉藩校以来、224年の伝統
佐倉高校は、佐倉藩の藩校として創設されて以来、224年の歴史を持ち、佐倉に根付いた「学びの場」として、長い歴史を刻んでいます。
江戸時代、寛政4年(1792)に佐倉藩の「学問所」として創設され、以来「温故堂」「成徳書院」などと校名を変更しながら、「儒学」に加えて「蘭学」を取り入れた教育を行いました。明治に入ると私立学校となって何度か校名を変え、明治32年(1899)には県立に移管され、「千葉県佐倉中学校」としてタスキを引き継ぎました。明治43年(1910)に現在地に移転し、新校舎の落成式が挙行された11月10日を創立記念日としています。
伝統と歴史の中で醸成された気風は、教育方針の「質実剛健」「積極進取」「独立自尊」とともに今に受け継がれています。
佐倉高校の歴史の一端を垣間見ることのできるものとして、校内の地域交流施設に収められている藩校以来の古書籍群(鹿山文庫)や、明治43年に建てられた校舎(記念館)があります。
鹿山文庫には、我が国初の蘭和辞典「ハルマ和解」が収められています。記念館は、洋風木造校舎で現在も玄関、校長室、事務室、保健室などがあり現役で使用されています。平成17年には国の登録有形文化財となりました。
校章の桜花は「日本魂の勤勉を主とし、斯道を拳々服膺して須臾も息まざる精神」を表象。校章に加えられた白線二本は「徳操と知能が並行すべき」と高い理念を表しています。
部活動には、ほぼ全員が加入しています。カヌー部は全国高等学校総合体育大会に出場し2位となりました。水泳部も関東大会に出場しています。文化系部もそれぞれの分野で活躍するなど、ほとんどの部が充実した活動をしています。伝統の「文武両道」の校風は今も健在です。
SSH、SGHダブル指定
平成25年に文部科学省から科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校としてのスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。また、平成28年には将来、国際的に活躍できるグローバルリーダーを高等学校段階から育成するスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されました。SSHとSGHのダブル指定校は、千葉県では佐倉高校しかありません。
スーパーサイエンスハイスクールとして、理数科生徒の全員が課題研究に取り組んでいます。校外で実施する「佐倉アクティブ」を通して探究活動も行っています。
全国SSH生徒研究発表会に参加し、課題研究の成果を発表しています。2年次の1月にはシンガポールを訪ねて研修を行い、現地の高校生に自分の研究について英語で発表しています。
スーパーグローバルハイスクールの学習活動では、普通科生徒全員が国際課題に係る課題研究を行います。大学教授や国際社会に関わる人の講演、国内研修などを通して、国際課題について考察を深めています。
また、海外研修として、実地調査や課題研究の発表、国際課題についての議論などを目的に五カ国へ赴くことも予定しています。
伝統校で学ぶ誇りと意識 生徒会長・安田舜
佐倉高校は藩校時代から数えて224年目になる県内随一の伝統校です。
生徒一人一人の意識がとても高く、学業、部活動、そして行事と全てのことに全力を注ぐことができる生徒ばかりです。また、挨拶や礼儀など、人としての基礎を身に付けている生徒がほとんどのため、非常に質の高く有意義な高校生活を送ることができます。
佐倉高校で学んだこと、経験したことはこの先の人生を充実させるものになると断言できます。
校長の声
高橋輝雄校長 千葉県立佐倉高等学校は、保護者、鹿山会(同窓会)、地域の皆様に支えられ、藩校以来の歴史の中で醸成された文武両道の気風を受け継いだ学校です。授業や進学講習に取り組む真剣な姿、行事に取り組む主体的な姿勢、部活動に取り組む妥協しない態度などが校風を体現しています。
SSH・SGHの独自のカリキュラムにおいてはもちろんのこと、通常の授業でもアクティブラーニングを積極的に取り入れ、生徒の思考力を高め、課題解決能力を向上させ、発信型コミュニケーション能力を育成しています。
進学指導重点校として進学講習を積極的に展開し、現役で第一志望大学に進学することを目指しています。昨年度は現役進学率が77%を超えています。224年の歴史の中で有為な人材を輩出してきた伝統は今も受け継がれ、卒業生は各界で中心的な存在として活躍しています。