県立佐倉南高等学校

所在地
佐倉市太田1956
交通
JR佐倉駅下車、徒歩25分。JR佐倉駅南口から千葉グリーンバス佐倉南高校循環線で佐倉南高校下車。
ホームページ
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校章の桜、前進と躍動象徴

 親しみを込めて「佐南(さなん)」と呼ばれている佐倉南高等学校は佐倉城趾の南、春は桜の花が咲き誇る太田の丘にあります。今年で創立34年目を迎えました。

 校章は桜をイメージしています。佐倉の地名にも通じる桜の花はたゆまぬ努力と前進が期を熟して見事に開いたさまを、また、葉は明朗で若さあふれる躍動が永遠に持続されていくさまを表しています。

 「自律・創造」が校訓です。高校卒業後、5年後、10年後の自分をしっかり考え、社会で活躍できる人間に育ってほしいとの願いが込められています。 

 2年生から生徒は文系、理系、情報コースに分かれます。情報コースでは2年生で6時間、3年生では8時間、コンピューターに関する学習をします。

 コンピューターを道具として使いこなせるようになることが目標で、2年生で日本語ワープロ検定、3年生では日本商工会議所主催のPC検定(文書作成)に挑戦するなどして、情報化時代に対応できる知識と技術を身に付けます。

 千葉市若葉区の東京情報大学と高大連携を行っています。生徒が情報大に出向いて講義に参加したり、情報大学の教師が出前授業や講演会を行います。生徒が大学生からアドバイスを受ける光景も見られます。 

 生徒一人ひとりが希望する人生を歩めるように進路指導が充実しています。早い時期から進路関係のガイダンスや各種講座、インターンシップ事業などが設けられ、手厚い指導もあって、昨年度の進路決定率は95%に達しました。

 学校には平成24年4月から印旛特別支援学校さくら分校が設置され、管理棟3階のフロアを使用して学習をしています。生徒同士が一緒に授業を受けることはありませんが、さくら分校フードコースの生徒が焼いたパンや焼き菓子が高校で販売されたり、文化祭「南櫻祭」に分校生徒が出品するなど交流を深めています。

ユネスコ憲章の理念実践

 ユネスコスクール加盟校として、生徒はさまざまなチャレンジを行っています。ユネスコスクールとはユネスコ憲章の理念を学校現場で実践するため、国際理解教育の実験的な試みを研究し、調整を図る共同体として発足し、今では180カ国で約9千校が加盟しているASPnetに加盟している学校のことで、佐倉南高校は平成23年1月に加盟が承認されました。

 ユネスコスクールの基本理念は「地球規模の問題に対する国連システムの理解」「人権、民主主義の理解と促進」「国際理解教育」「環境教育」の4つ。この理念に基づいて、佐倉南高校では人権や平和についての講演会開催、介護施設などでのボランティア、国立歴史民俗博物館での学習、外国人との交流などが積極的に行われています。

 今年8月には千葉県の国際交流事業で、生徒4人が千葉県代表としてマレーシアを訪問し、現地の高校生と友好を温めました。

 地域との交流も盛んです。夏まつりや福祉まつりなどに毎年、生徒会をはじめ、吹奏楽部、合唱部、野球部がボランティアとして参加し、地域の人々と触れ合っています。

校長の声

中原章子校長 「目指せ進路決定率100%」。これは本校が常に掲げているスローガンです。高校生活の中で、自分と向き合い、未来の進路に向けて自分をつくっていく。このことを念頭に置いた指導を全職員で取り組んでいます。また、ユネスコスクール加盟校として、地域の中で様々な体験をし、人との触れ合いの中で成長していけるよう、ボランティアやインターンシップにも積極的に取り組んでいます。人に対する思いやりや優しさを持ち、「共に生きる力」を持つ生徒を育てていきたいと思っています。