柏市立柏中学校

所在地
千葉県柏市明原4-1-1
交通
JR常磐線快速または各駅停車千代田線柏駅下車、西口から徒歩10分。
ホームページ
http://www.kashiwa-j.kashiwa.ed.jp/

かつて在籍生徒数日本一

 柏市立柏中学校は昭和22年に開校し、今年で創立70周年を迎えました。柏市の中心校としてたくさんの人々に支えられて、これまでに卒業した生徒は2万9千人を超え、様々な分野で活躍しています。

 市の発展に伴って年々、学校規模が大きくなり、昭和39年には全校生徒2424人(52学級)というマンモス校になりました。その後、在籍生徒数が2000人近くの年が続き、昭和63年には在籍生徒数日本一となったこともあります。これまでに学校分離が6回行われ、現在の生徒数は540人、16学級になっています。平成13年に新校舎が、平成26年には新体育館が完成。市内で最も古い伝統と新しい校舎を併せ持つ中学校です。

 「進んで学び、汗をかいて働くことを嫌がらず、心も体も健康で、挨拶がしっかりできる」を生徒の目標としています。これを4つの言葉でまとめると、「自学・勤労・健康・礼儀」になります。

 この4つの言葉は、柏中ができた時からの合言葉として受け継がれてきました。柏中生は常にこの言葉を意識して、勉強や学校行事、部活動などに取り組んでいます。

 親子3代にわたり柏中の卒業生という家庭も多く、学校行事には大勢の方が参観に来られます。PTAはもとより、保護者OBを中心とした後援会、学校支援ボランティア「ゆいの会」が学校を支えています。 生徒一人ひとりが将来の生き方を考える場として、「いきいき夢プラン」という特別講座が設けられ、毎年、各分野で活躍しているスペシャリストを招いて講演会が開催されています。これまでに、宇宙飛行士の山崎直子さん、パラリンピック金メダリストの国枝慎吾さん、気象予報士の森田正光さん、版画家の大野隆司さんらが講師を務め、生徒たちに夢と希望を贈りました。

駅前地下道清掃し絵画展示

 地域の小学校や町会との交流が積極的に行われています。5月の柏中生徒総会では学区内小学校の児童会役員の子どもたちも参加して「柏中学区児童生徒サミット」が開かれ、小学生と中学生の意見交換が行われます。

 11月に行われる「ふれあいコンサート」には小中3校の吹奏楽部や合唱部が参加し、演奏を通じて交流を深めています。子どもたちの澄んだ歌声や迫力ある吹奏楽部の演奏は、地域の人々の心をいやす憩いのひと時となっています。

 毎年8月の中旬には、校庭にやぐらが組まれ、町会の夏祭りが盛大に行われます。後援会による出店もあり、大人も子どもも焼きそばやフランクソーセージを食べ、盆踊りを楽しみます。

 毎学期ごとに、柏駅前の地下道でボランティアの生徒による清掃活動が行われ、ゴミを拾ったり壁の汚れを落としたりします。

 清掃後、地下道の壁に美術の授業で制作したデザイン画や美術部員の作品が展示され、地下道を利用する方々から「明るくなった」「安心して通ることができる」などと好評を得ています。

盛り上がる体育祭や合唱祭 生徒会長・鈴木陽結

 私たちの柏中学校は学校行事がとても盛んです。学校行事の運営は生徒会役員だけでなく、その行事に関係のある委員会も関わります。たとえば、毎年行われる体育祭では、体育委員会を中心に準備が進められます。自分も生徒会に入る前、体育祭運営に携わったことがありますが、競技名や流れなど様々なことが委員会で決められることに驚きました。

 このように、柏中では生徒の自主性や主体性を重視した活動が行われています。11月には体育祭と並ぶ二大イベントのひとつである柏翔祭(合唱祭)があります。学校行事は全て公開していますので、私たちの活動の様子をぜひご覧いただければと思います。

校長の声

田牧徹校長 本校は大型商業施設や高層ビルが立ち並ぶ柏市の中心部にあります。正門から通じるアカシア並木と広大な敷地に建つ近代的な校舎。柏中の生徒たちはこの恵まれた環境の中で学校生活を送ることができます。「建物に負けないような立派な生徒になろう」。これがいつも生徒に話していることです。学校への地域の期待は大きく、柏中を地域で見守り支えるという体制が整っています。それに応えるべく教職員一丸となって日々指導にあたっており、子どもたちも柏中生としての自覚をもっています。今後も「地域と共に歩む学校」を推進し、「柏中で学ぶことができて良かった」と皆が思える学校を目指していきたいと思います。