県立千葉工業高等学校

所在地
千葉市中央区今井町1478
交通
JR蘇我駅下車、徒歩20分、または小湊バス「蘇我駅東口」より鎌取駅、イオンタウンおゆみの、明徳学園、農業センター行き約5分「千葉工業高校」下車。
ホームページ
http://cms1.chiba-c.ed.jp/chiba-th/

多彩な技術系人材を輩出

 「将来、工業界の有能な人材として活躍できる優秀な技術者を養成する」との方針のもと、昭和11年に県内で始めて開校した工業高校で、創立80年を迎えようとしています。

 校訓は「自主責任、勤労愛好、信義礼譲」。文化・技術・伝統を尊重し、心豊かなたくましい生徒の育成が目指され、卒業生は県内ばかりでなく全国の技術系職場で活躍しています。

 全日制に工業化学、電子機械、電気、情報技術の各科、定時制の課程には電気科と機械科があります。生徒は専門の学習を活かし、様々な国家資格を取得したり、工業関係の全国大会に出場して入賞を果たしています。

 卒業後の進路は、就職希望の生徒が60~70%で、伝統ある千葉工高の生徒に入社して欲しいという会社が多く、平成25年度の千葉工高への求人倍率は5・06倍。1・54倍だった千葉県の求人倍率の約3・28倍でした。

 一方で、在学生のおよそ30%の生徒が大学や短大、専門学校に進学します。82の大学、20の短大の指定校推薦枠があります。

 ものづくりの楽しさを知ってもらおうと、生徒によるさまざまなイベントが行われています。中学生の体験入学では毎年、たくさんの中学生が訪れてものづくりの面白さを体験しています。昨年は学校近くの保育園で出前授業が行われ、園児は目を輝かせていました。

 姉妹校のベトナム・ハノイ工科短期大学と毎年、技術・文化の交流を行っています。昨年からは全ホームルームクラスにエアコンが完備され、猛暑の日でも快適に授業を受けられるようになりました。

様々な大会で技術を競う

 在校生、卒業生は様々な技術大会で活躍しています。

 機械発明創作部は昨年11月、「全日本ロボット相撲大会高校生の部ラジコン型」に出場し、電子機械科3年生の成田雄大君と田中景君のペアが準優勝を果たしました。

 1リットルのガソリンでどれほどの距離を走行できるかを競う「ホンダエコマイレッジチャレンジ2013第33回全国大会」に出場した自動車部は、決勝で1053・118キロメートルを記録し、149チーム中24位の好成績を挙げました。24年度卒業生の後藤尚紀さんは、昨年11月に静岡県で行われた技能五輪全国大会に出場し、旋盤部門で全国4位の敢闘賞を受賞しました。

 工学系の研究発表も積極的に行われています。昨年、千葉大学で行われた第7回高校生理科研究発表会に参加した情報技術科と電子機械科の2人の生徒による「風力発電について」の発表が、優秀賞を受賞しました。

 また、情報技術科生徒による「人の歩行に近い二足歩行ロボットの研究」発表は、審査の先生から設計技術とプレゼンテーションについて高い評価をされました。

 千葉市南部青少年センターで行われた高校生による科学工作教室では、本校生徒が小中学生に、半田付けの作業を指導し、未来の技術者養成に一役買いました。

工業高校ならではの部活 生徒会長・平山尚樹

 千葉工業高校は、工業化学科、電気科、電子機械科、情報技術科の4科からなる公立高校です。

 設備が整った学校で、学科ごとにフロアが別れているので、同学年よりも同学科の先輩・後輩との結びつきが強く、また、各学科ごとに職員室が設置されており、専門科目の授業や実習で理解できなかった点をとても親切に解説してくれます。

 また、旋盤同好会や機械発明創作部など工業高校ならではの部活があり、自分の技術をさらに磨くことができます。

校長の声

 國馬隆史校長 本校は、昭和11年に千葉県で最初にできた工業高校を母体にしており、まもなく創立80周年を迎える伝統校です。蘇我駅から徒歩20分の東京湾を望む丘の上の「おやまの工業高校」です。全日制は工業化学・電子機械・電気・情報技術の4学科、定時制には機械・電気の2学科あり、ものづくりの基礎を勉強します。自動車部、機械発明創作部、旋盤同好会、電気発明創作部、コンピュータ技術研究部など工業ならではの部活動があり、全国大会で多くの賞を受賞しています。本校の卒業生は、日本全国はもとより、世界各国で工業技術者として活躍しています。